new aspect「ものづくり」visit

前回の新知見開拓委員会事業 made in japan「ものづくり」study(5月26日開催)で行った「魅力ある企業」の紹介のうち、参加者に最も人気のあった企業を実際に見てみよう!ということで、9月26日(土)~27日(日)の二日間、東京都内へ視察に出掛けました。

一日目は、㈱ジェイアール東日本都市開発が運営する「2k540 AKI-OKA ARTISAN」を訪れました。秋葉原駅~御徒町駅間のJR山手線高架下のスペースを利用し、「ものづくり」をテーマに、新世代の職人や作家、クリエーターが営む49軒もの店舗が集まった、全国でも例のない高架下の商業施設です。かつては駐車場や倉庫しか無かった暗く閉ざされた場所だったそうですが、いまではきれいに整備され、高架の柱もありのままデザインに取り込まれ、白を基調とした、明るくスタイリッシュな空間になっていました。通路の両側に並ぶお店には工房やアトリエが併設されており、単にオリジナル商品を販売しているのでは無く、その製造の過程を見せていたり、買い手が実際にものづくりを体験出来るワークショップを行っている店舗もあったりと、ものづくりにこだわった個性的で魅力的なショップばかりでした。この御徒町エリアは、元々、伝統工芸の職人が多くいた街だったということで、その地域性を継承しながら、時代とともに変化する人々の感性やセンスに応えていこうという思いが感じられる、とても素敵な場所でした。

二日目の訪問先は、今回の視察のメインである、㈱ものづくり学校が運営する「IKEJIRI INSTITUTE OF DESIGN 世田谷ものづくり学校」です。その名称のとおり、統廃合により廃校となった旧池尻中学校の校舎をそのまま活用し、各教室に様々な分野のクリエーターが入居するオフィス、スタジオ、ラボ、ギャラリーなどが混在する施設です。校舎内は一般にも開放されていて、入居する企業を自由に見学したり、工作体験や、映画上映、文化祭、イベント、最新3Dプリンター等のスクールなども頻繁に開催されているそうです。運営者はオフィスや作業スペースを提供しているだけに留まらず、入居企業同士の仕事を協業する橋渡しや、創業者の支援活動、イベントのコーディネートや企画からの補助、休憩場所として館内カフェの運営などの多岐に渡る業務を通して、区内産業の育成を目指しているとのことです。立地する世田谷区は大学や文化施設が多くある一方で住宅地でもあることから、計画段階から付近住民の猛反対があったそうですが、地道に地域交流を積み重ねてきたことで、設立から10年たった現在では、地域の小・中学校、近隣商店街とも良好な関係が築け、密接な連携や協力が得られるようになったそうです。年間に5万人もの来客数があるそうで、私たちが訪問している間にも、何組もの家族連れが来場され雰囲気を楽しんでおられる様子が見られ、都民の憩いの場にもなっているんだなぁととても感心しました。

両企業の視察を通して共通して感じたことは、その地域性や地場産業など、そこに特化したものをベースに置いているということです。ただ目新しいものを立ち上げて集客を狙うだけでは地域の活性化には繋がらない、産業の振興や育成、雇用の促進、周辺との連携など、複合的な広い視野で展開することが重要だと思いました。

今回の視察では、新しい知識と見聞を広げることが出来たのは勿論のこと、魚津にも馴染みの深い線路高架下と、近い将来直面する廃校の活用に、夢も広がる二日間でした。

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