スローガン 「 共創 」
魚津商工会議所青年部第46代会長 宮本 晃裕
2024 会長挨拶
2024年度魚津商工会議所青年部(以下、魚津YEG)第46代会長という責任ある役割を果たす機会を与えてくださった全ての皆様に感謝申し上げます。また今年度、創立50周年という大きな節目を迎えるにあたり、大会会長を務めさせていただくことを大変光栄に思うと同時に、身に余る重責を感じております。
魚津YEGの先輩方が築いてこられた半世紀の歩みは、数々の挑戦と努力、そして協力の結果です。その偉大さに敬意を表さずにはいられません。長い歴史を重んじながらも、この先の50年を見据えた更なる地域の発展に寄与していくことを目指すには、これまでにはない発想と行動力が求められています。
私たちはまず足るを知り、足らざるを知らなければなりません。何をすべきか、何を求められているのか、守るもの、大切なことを今一度立ち止まって考えてみることで、日々ほんの少し先の進むべき道に気づけるようになります。それを意識した上で今年度は、
「変化」を恐れない勇気
「調和」の心で多様性を認め合う
「余白」を以って物心両面が豊かであるようバランス良く柔軟に対応する
という3つの方針を念頭に活動していきたいと考えております。
現状維持は後退の始まりであり、やがて衰退に転じます。本質を守るためには時代に合わせた抜本的変革も必要不可欠です。その時々で知恵を出し合い考え、貫く勇気と強い情熱を傾けながら行動を起こす事こそが大切なのだと感じます。結果が全てではない、変化を恐れず挑戦したことに意義がある。試行錯誤を繰り返し、より良い未来をイメージしながらブラッシュアップし続けるその先に、見えるものがあると信じています。
また、ダイバーシティ&インクルージョンが求められる現代社会の中、本当に豊かで住み良い郷土を作るためには、ここに暮らす人々が異なる価値観を尊重し、認め合い、受け入れるという寛容さがなければなりません。相手を思いやる、理解する、俯瞰で捉える、真摯に向き合う、そのためにまずは自分の軸をしっかり持ち、調和を図ることも重要な要素であります。
しかし、過度な疾走ばかりでは心も身体もついていきません。程よい余白を心に持ちつつ、川の流れのように、緩やかに、澱むことなく絶えず先へと進んでいくことが大切です。コミュニティや組織、仕組みにおいて、新たなアイデアと概念を考え出すための余裕となり、創造性を育み活性化を促してくれる、余白こそが地域にとっての大きな可能性であると考えます。
この3つの方針を基に、単会・周年・県連活動の全てに妥協せず挑みましょう!周年記念事業では市内初となるクラフトビール製作に取り組み、魚津に新たな伝統を築くというプロジェクトもスタートさせます。一個人のチカラはほんの小さなものかもしれませんが、これまで関わりを持たせていただいた関係各所に協力を仰ぎながら魚津YEGの能力を集約させ、じわじわと発酵熟成を促すことができれば、今年度の活動はやがて大きく育ってくれると信じております。
ここ数年はコロナ禍に耐え、紛争が相次ぐ世界情勢の煽りを受けています。新しい平常といわれる異常気象も頻発、今年元日には県内観測史上最大の地震も経験しました。サプライチェーンリスクや深刻さを増す人手不足等、私達を取り巻く課題は尽きませんが、人が存在する限り課題が無くなることはありません。課題はピンチではなくチャンスと捉えるよう固定観念を覆し、郷土を愛する一市民として自分事でこの街の未来を考えなければなりません。率先してシビックプライドを醸成し、環境、文化、経済の柱がバランスよく支え合う真の文明社会を目指していく。行動を起こし、次代を先駆けることこそがYEGの責務であるならば、失敗を恐れず、とにかくやってみることが大切です。やるなら今しかありません。
変化、調和、余白を意識できれば小さな変化・価値、成長を共に育てていけるような関係性と会話の在り方を築き、グロースマインドセットの目線を持つことができます。そして新たなチャレンジを歓迎する気運を創り出し、次の一歩を踏み出すきっかけの年にする。皆で共に魚津の未来を創っていきたいという想いを込めて、スローガンは『共創』と掲げさせていただきました。 魚津市の5万人目として生まれ育ち、創立50周年の大会会長を拝命するご縁を大切に、地域の未来へつながる年となるよう精一杯努めます。私はそれぞれが頼もしい能力を備え、情熱溢れる仲間と共に魚津YEGの新しい価値を創り上げることを心から楽しみにしております。