会長挨拶

スローガン 「 つながる 」

魚津商工会議所青年部第45代会長 ⾼ 森 純 一

2023 会長挨拶

 

このたび、魚津商工会議所青年部(以下、魚津YEG)第45代会長に就任をいたしました。歴史ある魚津YEGを担う重責に身の引き締まる思いです。長い年月をかけ魚津YEGの礎を築いていただいた諸先輩方から受け継いだ想いと伝統を共に未来へ向けて活動してくれる会員の皆様に心より感謝申し上げます。

 私たちYEGは何の為に活動しているのだろうか。 

 3年続く新型コロナウイルスのパンデミックでYEG活動も様変わりしました。活動の根幹である交流の在り方さえも変化を余儀なくされ、YEGの目的や存在意義がわからなくなってしまった方もいるかと思います。

 私は、自社の発展、人としての成長、人脈づくり、さまざまな目的に向かって切磋琢磨しながら事業を組み立てていき、その取り組みを通じてメンバー同士の信頼関係を築くこと、その築き上げた力で地域の経済的発展の支えとなり、豊かで住みよい郷土づくりに貢献する為に活動しているのだと考えます。

 私は真成寺町銀座通り商店街の八百屋に生まれ、幼少期から商売の空気感を身近に感じ育ちました。そのなかで、商売の基本は「モノを売る」ことではなく「信用を得る」ことだと学びました。自ら進んで誰かのために動けば商売で一番必要な信用を手にする可能性が生まれます。信頼関係を築くことができれば各々の商売での活動につながり、幅も広がります。

 コロナ禍を経て人間関係が疎遠化している今のような時代だからこそ、本年度は商売の原点に戻り「つながる」をテーマに活動します。先代、同世代、次世代、さまざまな世代と交流できるように例年の総務広報委員会に加えて、新たに卒会者とつながる委員会・地域団体交流委員会・次世代とつくる委員会の3つの委員会を設置しました。

 一つ目の卒会者とつながる委員会では同じ魚津YEGで活動をされてきた先輩方、地元地域で長く商売をされている先輩方とつながります。地元地域で活動している我々にとって、地元の先輩方から学ぶことはまだまだ数多くあります。先輩方からの文化を伝承し、先輩方が行った取り組みから発展のヒントを得て新たな活動につなげていきたいと思います。

 二つ目の地域団体交流委員会では魚津YEGと同じように地元地域のために活動している団体と交流します。魚津YEGにはない独自の視点を学ぶことにより、活動の幅を広げます。また、交流を深めることにより、今後のつながりの土台作りとなるような取り組みにしたいと思います。

 三つ目の次世代でつくる委員会では子どもたちのために活動している団体と共に、郷土愛を育む活動をしていきます。様々な体験活動を通して、未来を担う子どもたちの「郷土愛」を育むと同時に、自らも「地域社会の一員」という自覚を持ち、豊かで住みよい郷土づくりに貢献したいと思います。

 さて、コロナ禍による景気悪化はようやく落ち着きを見せつつも、ウクライナ情勢による燃料費の高騰、米国・中国の経済摩擦による半導体不足などの影響はまだあり、先行きは不透明です。賃金の伸び方についても物価上昇に追いつかず、苦しい経済状況が続いています。

 このように不安ばかりが募る日本経済ですが、いつの時代もどのような状況下でも、未来を描き実行するのは青年です。私たちYEGは次代への先導者としての責任を強く自覚しなければなりません。今一度、「綱領」「指針」の意義を自分なりに解釈し、諸先輩方が紡いでこられた歴史ある魚津YEGを継承し、未来へつないでいくことを責務とし努めて参ります。

 結びに、魚津YEGは翌年度に50周年を迎えます。「つながる」のスローガンの下、先輩方とつながり、他団体とつながり、子どもたちとつながり、魚津YEG50周年、そしてその先の未来につながる活動を行って参りたいと思います。

 皆様、どうぞよろしくお願いいたします。